2019年4月5日金曜日

設定

そもそも1stガンダムではジオン=悪玉の図式を明確に打ち出す為に、総人口の半数を死にいたらしめたとかコロニー住民を毒ガスで虐殺した等と言う設定が必要になったのだが、それが現実に起こればジオン軍兵士ですらジオンから逃げ出すだろう。またランバラルのような人間が分別面している事の辻褄が合わないし、ララアやハモンは大虐殺軍に組するとんでも無い悪女という事になる。よって、その辺の設定を少し変える必要が有る。

まずジオンは開戦前からソロモンの要塞化を進めており、その事が連邦との間に緊張状態を生み出していた。開戦と同時にソロモンから出撃した部隊がサイド1とサイド4の連邦軍艦隊を撃滅し、これを占領。その上でサイド3から運搬した改造された無人コロニーを地球に落下させた。これが1週間戦争。

次に月の反対側に位置するサイド5つまりルウムの連邦艦隊に攻撃を加えた。ルウムは位置関係上、連邦軍の最前線基地となっており、ここを叩く事はジオンにとって必要不可欠であった。このルウム戦役は多大な犠牲者を出したが、サイド2、サイド6、サイド7は無傷のままであった。総人口の半数も死んでいなかったのだ。

ジオンは大戦を通じてサイド1、4、5の管理に兵力を割く必要があり、これが大きく脚を引っ張った。なお、サイド1と4はソロモン攻略戦後に連邦の手に落ちている。

これでもジオンは地球にコロニーを落とし、また他サイドに攻撃をしかけて多大な犠牲者を出した事になり、ストーリーの中で悪役を演じるにのは充分である。それ以上ジオンに無茶をやらせると、スペースノイドの独立などの大義名分の間に辻褄が合わなくなり、設定として破綻してしまうだろう。

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