2019年4月7日日曜日

ルウム戦役

 開戦前、ジオンはソロモンの軍事要塞化をすすめ、連邦軍との間に緊張が高まっていた。一方、連邦軍は月を挟んだサイド3の反対側であるサイド5(ルウム)に艦隊を結集させており、サイド5の空域は連邦軍の最前線基地と化していた。

 ジオンとしてはこのサイド5の連邦艦隊を撃滅しなければ独立は無い。しかし、サイド5を攻める際にサイド1とサイド4の連邦艦隊からの攻撃を受ければ挟み撃ちにされる可能性が有る。そこでまずは比較的手薄なサイド1とサイド4の連邦軍を叩き、それからサイド5を攻撃する必要が有った。

 このサイド1とサイド4の連邦軍への攻撃がブリティッシュ作戦であり、コロニー落としと一挙両得を兼ねた作戦であった。これによりジオンはサイド5を迂回してコロニー落としを決行する事が出来たし、またサイド1とサイド4の連邦軍を攻撃する際に、必然的にサイド5から戦力が割かれる事になり、ルウム戦役の前にサイド5の戦力を削る効果も期待できた。この作戦でサイド5の連邦軍を惹き付けるための陽動作戦で大きな働きを見せたのがシンマツナガやジョニーライデン等であった。



 サイド5の空域は連邦軍の最前線基地と化しており、危険を察知した住民の疎開も始まっていた。ルウム戦役はジオン独立戦争序盤における一大決戦であり、これに勝利したジオンは本国サイド3とサイド1、4、5の間にサイド共栄圏の建設を提唱し、実際にこれらのコロニーの外部との接触を管理するに至った。

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