2019年4月4日木曜日

ジオンの敗戦

ジオンの敗戦は、完全に戦力を失った結果の敗戦では無く、むしろかなりの抵抗力をまだ有しており、徹底抗戦する事も可能な状態であった。ただザビ家の主要メンバーが全員死亡した事によって、ジオン国内での無血クーデターが成功し、旧デギン派と反ザビ派の主導で降伏が行われた。これは、条件が良いうちに終戦協定を締結しようと言う判断であった。この中途半端な決着は後にジオン残党やネオジオンが勃興するキッカケとなった。

ギレン体制はカリスマ的吸引力が有った一方で急進的な政策からジオン国内でも保守派、穏健派、左派の反感を買っていた。これらの勢力が結集するためには旧デギン派と反ザビ派の野合が必須であり、それはまさにジオン版薩長同盟とでも言えるべき政変であった。

一方で、このジオンによる早期降伏は独立派スペースノイドに対する裏切り行為でも有り、周辺サイドに多くのジオンシンパを残した状態での終戦となり、この結果、デラーズフリート等のジオン残党が活動しやすい下地が出来上がった。

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