2019年4月17日水曜日

ドム

 グフが開発されたとは言え、基本的には地球上でもジオン軍の主力MSはザクタイプであった。中でも最も多く用いられたのがザク2J型である事は良く知られている。



 ところで地球上でのジオン軍は敵基地の攻撃および奪還、つまり基地を巡る攻防戦を数多く繰り広げていた事から基地攻略のためのMS運用を日夜研究していたのだが、ここでザクの限界が明らかになる。基地攻略のためには重火器を必要とするのだがザクに重火器を装備させると機動性が大幅に落ちる事になり、戦車や航空機などの従来戦力の餌食になる事が多かったのだ。



 そこでジオン軍は「戦艦の主砲なみの火力を持ちながら高速で移動出来るMS」の開発プランを立ち上げた。これによって開発されたのがホバリング移動を可能とする重火器重装甲MSのドムである。ザクの援護の元、ホバリング移動しながら敵基地に380mm口径のバズーカ砲を打ち込むというのがドムの最も効果的な運用法であった。生産機数は200機ほど。完成次期がジオン軍の地球駐留の末期であったため、さほど多くは作られていない。

 なお、上記のような開発目的から、ドムは基本的に対MSの近接戦などでは本領を発揮しない。黒い三連星がガンダム一機にしとめられたのにはこうした事も理由になっている。

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