地球上でのMSの運用は「制空権が確保された条件下では絶大な効果が有る」というものであった。流石のMSでも高速戦闘機による一撃離脱の攻撃や頭上からの攻撃には脆弱な面が有ったからだ。またMSは人型ゆえに頭上への攻撃は不得手であった。そのため大戦初期の連邦軍の戦闘機パイロット達は「頭上を取れ」というのを合い言葉にMSを攻撃していた。
当然、ジオン軍はこうしたMSの特性をいち早く認識しており、MSを頭上から支援する戦闘機の開発に取り組んでいた。その結果がドップであり、この機体はホバリングによる空中停止が可能であり、MSの展開するフィールド上に陣形を張り、敵戦闘機の侵入を防いでいた。一方スペースコロニー内では高速戦闘機が活躍するには狭すぎ、火器の使用にも危険が大きかったため、ヘリコプター等に頼らざるをえず、こうした低速航空機はMSにとって格好のカモであった。そのためコロニー内においてMSは航空機戦力による補助を必要としなかったのだ。
なおMSの地上での主な役割は敵の戦車や砲台の破壊、拠点や基地の破壊などであった。その後の制圧には歩兵やそれを運搬する車両が必要とされた事は言うまでも無い。
このようにMSは地球上では他の兵器と複合的に使用されていたため、宇宙ほど多くの機体が活躍したわけでは無い。ザクタイプでも地球上で使用されたのは1000機未満だと言う。
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