2019年4月14日日曜日

「地球の」連邦軍

 連邦政府が出来る前段階として世界各国が「ヨーロッパブロック」「南北アメリカブロック」「東アジアブロック」等のように地域単位で統合され、それらを緩く統括する組織として連邦政府の前身が出来上がった。そして最終敵には各国が一定の割合で拠出する資金と人員を持ちいて地球連邦軍が創設され、それは各国の独自の軍とは別に、その国に駐留した。具体的に言えば日本に米軍基地が有るような感じで、どの国にも連邦軍基地が有ったという事だ。もちろん、その兵士はその国の軍人では無い。



 このような状況であったから、そもそも地球連邦軍=地球の全戦力を意味するのでは無かった。しかしジオン独立戦争の開戦に伴い、超法規的措置で全世界の軍がまとまりジオンに対抗するという合意がなされた。ただしこの合意はあくまでも表面上のものであり、実際には現行の連邦政府の体制を快く思わない勢力もあったため、これがジオンの地球侵攻を容易にしたのだ。

 一例では、ジオン侵攻の際に、南アフリカに駐留する連邦軍から協力を要請された南アフリカの国軍が要請を拒否し、独自の行動を取っている。その結果アフリカ地域は連邦政府との関係をこじらせ、戦後にジオンの残党が潜伏する土壌を作った。

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