2019年4月7日日曜日

ジオンの毒ガス攻撃

 だがここでジオンは大きなミスを犯す。ルウム戦役で大きな被害にあったサイド5の一部のコロニーで反ジオン運動が加熱したのだった。自身の崇高な理念(サイド共栄圏)に従わない群衆に業を煮やした若く未熟なギレンは、反乱鎮圧のために一基のコロニーに毒ガスを注入してしまう。その鎮圧に人員と労力を割く余裕が無かった事も要因である。
 
 この時、奇跡的に脱出を果たした住民が撮影したコロニー内の様子が連邦政府の手に渡り、それは大々的にプロパガンダに利用された。一方、ジオンはこれを連邦の作り話だとして国民に説明したが、ジオンの正当性に大きな疑問符が付く事件となった事は間違い無い。

 アムロレイ等、サイド7の住民達がスペースノイドでありながら、コロニー内に侵入して来たジオンを反射的に敵として認識したのも、こうした事があっての事であった。この事件が起きるまで、ジオンはスペースノイドの理想を体現する存在であったのだが。

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