2019年5月11日土曜日

サイド2

 サイド6は連邦ジオンの双方に根を張る巨大財閥群の牙城であるが故に中立を保てたわけだが、そのサイド6と同じラグランジュポイントに位置するサイド2もまた富裕層が多く暮らすサイドであった。

 サイド2の政治体制はリベラリズムと資本主義の権化のようなものであり、貧富の差が大きい。また潤沢な資金により軍事大国としてのジオンが台頭する前はコロニー国家としては最大規模の軍事力を擁しており、この軍事力は連邦との密接な同盟関係により、連邦の下部組織として機能していた。サイド2の国民はこうした状況から自らの軍事力を地球圏の警察組織と自認しており、平和を乱す反地球連邦組織を成敗していると言う認識であった。当然、この感覚は自治独立派のスペースノイドから強い反発を受け、テロの対象にすらなっていた。なお、サイド2の軍事力はサイド6の盾として機能していた側面もある。サイド6の汚れ役を請け負っていたのがサイド2だったのだ。

 一方、サイド2の労働者階級は貧困に苦しんでいた。給料は他サイドよりも高いが地価や物価も高いため生活が苦しく、一方で仕送り目当ての他サイドからの労働者が多く流入していた。この結果、サイド2では反体制的な政治活動も活発になっていた。

 このような中、宇宙世紀0070年代の中盤にサイド2においてジオンシンパによる大規模なデモが起きるが、連邦派の市民とサイド2防衛軍による鎮圧が始まる。この時サイド3つまりジオンはサイド2の自国民(実際には極僅か)を保護する名目でサイド3防衛軍の艦隊を派遣し、艦砲を向けて威嚇するが連邦軍艦隊に阻まれ、そうした小競り合いの中で流血の事態を防ぐ事に成功する。この結果、サイド2のジオン派住民の多くがサイド3に移住する事になり、当時富国強兵の拡大政策を押し進めていたジオンもこれを受け入れた。

 そのような中でサイド2を旅行中のジオンの学生数名が暴行の末に殺害されると言う事件が起きる。この時、捜査のためにサイド2に入ろうととしたサイド3の警察が入国を拒否され、事件は容疑者不明のまま未解決扱いとなる。これがキッカケでサイド2とサイド3は国交を断絶し、そのままジオン独立戦争を迎える。サイド2は緒戦のブリティッシュ作戦で攻撃を受け、首都バンチは地球に落下させられる結果となった。

0 件のコメント:

コメントを投稿