2019年5月7日火曜日

ジオンの逆転策

 ジャブロー降下作戦が終わった時点で連邦軍は宇宙での反攻作戦に向けた準備を本格化する事になる。ソロモンとアバオアクーを攻略し、サイド3を丸裸にしようと言うプランであった。しかしジオンにも秘策が無かったわけでは無い。ジャブロー以降、ソロモンまでジオンは極力、大規模な作戦行動を控えてソロモンとアバオアクーに戦力を結集させて艦隊の再編成を進めていた。



 ジオンにとって最悪なのはソロモンを全力で守りに行って破れて、疲弊した所でアバオアクーを取られるというシナリオだった。これを避けるためにジオンはまずソロモンを捨て石にして、攻撃してくる連邦軍に大きな被害を与える事に意識を集中させた。そのためソーラレイによるソロモン攻撃も実はそれほどの痛手では無かった。既に捨てる事が決定された要塞であったからだ。



 ソロモンでは可能な限りの損害を連邦軍に与える事がジオンの狙いであった。そしてそれは拠点防衛を放棄する事で比較的容易になった。時期を見て全ての将兵が要塞から退去し、取り付いた連邦軍をソロモンもろとも攻撃すると言う作戦が取られたからだ。最終的にジオン艦隊は連邦の攻撃軍の中央を突破しながらアバオアクーへ向けて脱出して行き、その際にも甚大な損害を連邦軍に与えた。これは後に「ドズルの退き口」として語りつがれる事になる。そしてこの中央突破の切り札として用意されたのがビグザムであった。











 その後、ジオンはソロモンで温存させておいた戦力をアバオアクーに結集させ、ここで連邦軍を叩く。そしてその連邦軍が弱り切ったタイミングを狙ってソロモンを奪還し、最終的にはソロモンとアバオアクーから出発したジオン艦隊が地球の両サイドからルナツーに総攻撃を仕掛けて一気に地球圏全域を支配して有利な状況で停戦協定を締結するというプランだったのだ。これはギレンの考案したプランである。ソロモンとアバオアクーに戦力を吐き出したルナツーなら充分に攻略する事が可能だったのだ。

 しかし、このプランに今ひとつ納得の行っていない男がいた。ソロモン最高司令官のドズル•ザビ中将である。ドズルは自分が育て上げた要塞を放棄したくは無かったし、ソロモン攻略を成功させた連邦軍に勢いが付く事を懸念したため、出来る限りソロモンの防衛に務めようとして脱出のタイミングが遅れて死亡した。この結果、アバオアクーに集中させるべきだった戦力が15%程度低下したが、それでもまだギレンのプランは充分に実行可能であったのだが。。


 アバオアクーで最大の誤算は、連邦との和平交渉に向かったデギンをギレンが殺害し、そのギレンがキシリアに殺害され、最後はキシリアがシャアに殺害されるという目を覆いたくなるような内紛ゴタゴタ劇が発生した事であった。これでジオンを率いるザビ家が全滅した事によりジオン軍は完全に統率を失い、敗戦を迎える事になったのだ。ジオンは一見追いつめられていたが、ギレンの作戦が成功すれば地球圏を支配する事になったので戦いの勝敗は紙一重の所で決まったと言える。



 なお、ソロモンをジオンから奪取し、コンペイ島として使い始めた連邦軍に対してジオンは執拗に散発的なゲリラ攻撃を加えた。この攻撃はソロモン攻略戦からアバオアクーまでの間の約2ヶ月間に繰り返し行われ、シャアの指揮下でララァスンが搭乗するエルメスやアナベル•ガトー、シン•マツナガ、ジョニー•ライデンといった面々が少数精鋭でこの作戦に参加している。連邦の戦力を少しでも削ぐ事と、ソロモン奪還作戦に向けた砲台などの破壊が目的であった。




 なお、こうしたMSVやOVA系のキャラはモブとしてチラ映りさせるだけの方が良い。話に絡んでくると本筋が見えにくくなってくる。

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