2019年5月3日金曜日

地球の連邦軍の構成

 地球連邦政府が完成する前段階として、まず各国は図のようにブロックごとに連合を結成していった。(ヨーロッパ連合、アジア連合など)そして、その作業の完成を持って世界単一政府としての地球連邦政府が君臨する時代が始まった。
















 とは言え、日本やニュージーランド等といった個別の国々が消滅したわけでは無い。統合された国々も有るが、一般にイギリスや日本のような島国は統合される事は少なかったようだ。つまりアジアブロックの中には依然として日本、中国、台湾、韓国などが個別に存在していた。画像は連邦政府本部ビル。
















 では連邦軍はどのような構成になっていたのだろうか。まず当然、 日本やイギリス等の各国は独自に軍隊を持っていた。その上でアジアブロック軍やヨーロッパブロック軍と言ったブロック単位の軍が有り、これが各国独自の軍とは別にその地域の国々に駐留していた。そしてこれこそが連邦軍(地域管轄の連邦軍)である。この事から解るようにまず大前提として地球連邦軍=地球の全戦力では無い。



 それではどのような人材が連邦軍に抜擢されていたのだろうか。まず第一に士官学校出のキャリア組や各国軍で経験を積んだ上級将校が連邦軍に抜擢された。さらに各国軍の一般兵士の中からも一定の割合で人員が連邦軍に派遣され、これらは下級兵士として配属された。一般的には例えばイギリス軍の一般兵士ならイギリス軍で一定期間の訓練と経験を積んだ後にヨーロッパブロックの地域管轄連邦軍に派遣されるのが常だった。

 であるからもちろんアジアブロック連邦軍は日本人、台湾人、韓国人などの混成部隊であり、彼等連邦軍兵士は各国に存在する「連邦軍駐屯地」に配属される事になった。これは今で言うと米軍基地が日本や韓国に存在しているような状況である。要するに日本にも韓国にも中国にも日本軍、韓国軍、中国軍の基地とは別に地域管轄連邦軍の基地が有ると言う状態である。

図:連邦軍の他に各国兵士も依然として存在していた。


 そしてさらに地域管轄の連邦軍の上部組織として、中央管轄の連邦軍というものが有った。これは各ブロックの地域管轄連邦軍が一定の割合で人員を拠出し、ジャブローやトリントン等に基地を所在していた。なお、これら中央管轄連邦軍基地の下級兵士はその基地が置かれた地域の地域管轄連邦軍や各国軍から拠出されるシステムになっていた。もちろん中央管轄連邦軍の上層部はエリート中のエリートである。



 なお各ブロックの地域管轄連邦軍の上層部は中央管轄連邦軍で占められており、各ブロックで勝手な行動が取れないシステムになっていた。つまりアジアブロックの地域管轄連邦軍の上層部が、ソレ以外の地域から派遣された中央管轄連邦軍の人員で占められていたという状態である。

 以上のように地球連邦軍と言っても、地球の全戦力を意味するのでは無く、実質的には一部の人員が連邦軍に所属していたにすぎない。ただし各国から拠出される資金によって装備は最高のものが配備されており、地球上での最大勢力で有った事は言うまでも無い。



 ところがジオン公国が独立戦争をしかけて来た事によって事態は一変する。連邦政府が非常事態宣言を発令した事によって全世界の軍隊が連邦軍の指揮下に編入されたのだ。ジオンの地球侵攻後に一部寝返ってジオン側についた勢力も有ったものの概して世界各国がまとまってジオンに対抗すると言う図式が出来上がった。



 なお、こうした状況の中で各国の兵士が臨時的に無節操に連邦軍に組み込まれた事によって急造の連邦軍兵士が大量発生したという側面もある。



 最後に、連邦軍と各国軍の間では協定によって使用出来る兵器の違いが定められていた。空母、長距離爆撃機、長距離ミサイル等の保有は連邦軍に限られており、各国軍は実質的に防衛軍の範疇に留まっていた。ちなみにモビルスーツに関して言うと大戦中は連邦軍しか保有していなかったが、大戦後に払い下げのジム(RGM79)が各国軍にも出回り、第二次ネオジオン抗争(シャアの反乱)の時代においても立派に現役機として働いていた。国によってカラーリングの違いも有ったようだ。






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