2019年5月6日月曜日

コロニー落とし

 ジオン独立戦争緒戦のブリティッシュ作戦におけるアイランドイフィッシュを使ったコロニー落としだが、経緯はオリジンの通り、連邦側についたサイド2がジオンに攻撃され、そのうちの一つアイランドイフィッシュが毒ガスで住民を虐殺された上で地球に落とされたという事にしたい。が、新約版ではここに一つ付け加えたい。







 付け加えたい内容だが。。コロニーが地球に向けて動き出したと同時にギレン•ザビが全世界に向けて声明を発表した。それはコロニーの目標落下地点がジャブローの連邦軍基地であるという事と、もし連邦軍がコロニーに攻撃を加えて破壊しようとした場合、コロニーの落下地点が逸れて地球の一般市民に多大な被害が出る可能性が有ると言う内容だった。つまり連邦軍はジャブローを諦めるか、地球市民を見殺しにしてジャブローを守るかという究極の選択を迫られたのだった。もちろんコロニーを完全に破壊出来る可能性も0では無かったが限りなく不可能に近い事は明白であった。



 この作戦の狙いは仮に連邦軍の妨害によってジャブローへの落下がかなわなかったとしても、連邦軍の正当性を大きく損なわせ、地球圏に大きな分断をもたらしてジオンに有利な状況を生み出そうと言うものであった。

 一方連邦軍はと言うとやはりみすみすジャブローを捨てるわけにもいかず、地球に向けて移動を始めたコロニーに一斉射撃を加えて破壊を試みた。この結果、コロニーは3つに分裂して落下し地球の住民に多大な被害を与え、ジオンに対する憎しみと同時に連邦に対する不信感を生み出し、地球上の反連邦勢力に力を与え、敵の敵は味方の理論でこれらの勢力がジオンと結びつく事でジオンの地球侵攻を容易にした。また後々まで根強く抵抗を続けるいわゆる「ジオンの残党」はこのような過程でジオンと結びついたアースノイドも少なからず混じっていたのだ。



 そして勿論、連邦軍が地球市民を犠牲にしてでもジャブローを守る事はジオンも織り込み済みであった。つまりジャブローにコロニーを命中させる事が出来る可能性は極めて低いと言う事は当初から想定していたのである。故に連邦軍の壊滅のためには直接地球に降下する事が必要不可欠であると言う事も理解していた。ジオンがHLVや潜水艦を始めとする各種地球侵攻用の兵器を前もって用意していたのは地球侵攻と言うオプションが不可避である事を良く知っていたからである。

ギレン「甘いな。連邦がジャブローを諦めると思うか?」
下士官「ではなぜこのような作戦を?」
ギレン「地球の住民を犠牲にしてジャブローを守った時、連邦の本性を全世界が知る事になればコロニー落としの混乱と相まって世界は再びバラバラになる。それがこの作戦の真の狙いだよ。」

 こうした事はギレンとその周辺の極僅かな将校や政治家しか知らない事であった。

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