公式設定どおり連邦軍はホワイトベース以外にも大戦中にペガサス級を何隻か運用していた。そのうちの一隻がジャブローでホワイトベースの横に停泊していたグレーのペガサス級であった。
このペガサス級は特殊部隊としてジャブロー戦の直後に宇宙に打ち上げられたが、モビルスーツはガンダムの量産型を10機搭載しており、当時としては連邦宇宙軍の最強艦であったと言われている。
なお量産型ガンダムは口のスリット、アゴ、サブツインカメラ、一本の角が特徴で、ガンダム型のビームライフルを標準装備していた。
この部隊が実行した作戦の中で最も有名になったのがグラナダ基地強襲作戦であった。ソロモン戦に勝利した連邦軍はそこを足がかりにアバオアクー攻略の準備を始めるのだが、そのタイミングで彼等はグラナダのジオン軍工廠を攻撃しようとしてグラナダ駐留艦隊と抗戦になる。工廠に与えたダメージは軽微なものだったが単艦での攻撃でムサイ級3隻とモビルスーツ7機を撃墜し味方のロスは僅か2機のモビルスーツであった。連邦軍がこのレベルのモビルスーツを量産しはじめた事はジオン軍首脳部にショックを与えたが、何よりも月の裏側にあるサイド3の住民からも見える宙域まで連邦軍が侵攻してきた事にジオン国民はショックを受けたし、そこにこの作戦の真意があり、つまり一種のデモンストレーションであり心理戦であったのだ。
この報告を受けたギレンは激怒し、グラナダのキシリアの元に出向いて部下の前でキシリアを激しく叱責した。そしてこの一件でキシリアはギレンへの憎悪を決定的に悪化させ、デギンの謀殺が引き金となりアバオアクーでの射殺とジオンの敗北に繋がった。このように連邦軍のグラナダ基地強襲作戦は彼等の思いも寄らぬ所でも心理戦として功を奏していたのだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿