2019年5月6日月曜日

新約版ジンバラル

 オリジンで酷い扱いになっていたのがジンバラルだ。これはダイクンがザビ家に暗殺されたというのは単なる陰謀説であって事実では無いとするオリジン流新解釈と原作の間にある歪みをジンバラルを利用して一気に解消しようとしたからだろう。




 新約ガンダムではやはりダイクンは暗殺されたのだという立場を取りたい。実行したのはデギンをトップに据えてムンゾ共和国を軍事大国に育て挙げたい巨大財閥群のエージェントだが、デギンはそれを知っていて黙認かつ利用し、ギレンはその事に薄々気がついていた。その他のザビ家の連中は知らなかった。。このくらいの方がリアリティが有る。

 ジンバ•ラルは確かにエキセントリックな人間で周囲を困惑させていた。。この辺まではリアリティが有る。しかしただの陰謀説にかぶれて気がふれたオヤジ扱いにしてしまうのは物語を浅いものにしてしまう。ジンバの言説は幾分誇張されていたとは言え核心部分は真実であって、自分だけがそれを知っていると言う状況が彼をエキセントリックな人間にさせていたのだった。その事を若き日のシャアつまりキャスバルは感覚的に気がついており、だからこそジンバの言説に耳を傾けていた。。という感じの方がリアリティが有るし深みも出ると思う。

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